終了報告:ジェンダー論講座「LOOK at MOYAMOYA 2025」
アーカイブ配信は終了しました。
配信期間:7月28日(月曜)10時~8月15日(金曜)16時
配信内容:ジェンダー論講座「LOOK at MOYAMOYA 2025」第2回・第3回
対象:どなたでも
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申込は終了しました。
終了報告
センターコメント
今年度は、「男女共同参画週間もりおか展2025」の講演会を含めた全3回に渡り、開催しました。1回目は「若年女性の人口流出問題」を切り口に社会学者の上野千鶴子さんの講演を聴き、地方が抱えるジェンダー問題を社会的な側面から見直しました。2回目・3回目は、身近な少年マンガや怪談を通じて、ジェンダー表現の変遷や背景について知識を深めることで、社会的・文化的背景から見えてくるジェンダーによる生きづらさや問題を理解しました。
グループワークでは、日頃感じているモヤモヤを、漫画や怪談を通して言語化し、現状・課題の共有や自分たちに今できることは何か、一人一人が考える機会となりました。
定員を超える申し込みがあり、講座終了後はアーカイブ配信も行い、県内外から多くの参加がありました。
参加者の声
・上野さんの講演を聞いて、今まで自分がモヤモヤしていた部分が言語化されてすっきりした。女性が地方から出ていってしまうのには根深い問題があるのだと実感できた。新たな被害者を出さないためにも、私自身が嫌なことはNOと突きつけるようにしたい。
・幼いころから身近にあった「マンガ」をジェンダーの視点で見つめ直すのが新鮮な体験だった。無意識に「男女で違う役割」が描かれていたのだなと気づいた。映画やドラマと比べると「少年向け」「少女向け」などジャンルが分かれているからこそ、男性性・女性性がより鮮明にメッセージとして込められているのかな…。一方で、無意識の刷り込みがここまで!?有効なのであれば、マンガではより良い社会にするためのメディアとしての役割を期待したいなと思いました。
・「なぜ幽霊には女が多いか」という視点がありましたが、その事実(幽霊とは女、セリフは「うらめしやー」死ぬしかない、恨み辛みを死んでからつぶやくだけで、生きているうちに現状を何とかする力のないのが女)の背景に女は何の力もない弱いものというステレオタイプによって型にはめられているのではないかと気づかされた。


イベント詳細
男女共同参画の基礎を学び、現状と課題を知り、ジェンダーギャップを埋めるにはどうすればよいかを考える講座です。今年度は、少年マンガと怪談を題材に性差表現の歴史的変遷をたどり、私たちがどのような影響を受けたのか、社会的・文化的に作られる固定的な性別役割意識の解消に向けて考える内容です。
チラシ
とき
【第1回】6月22日(日曜)
・講演会 13時20から15時00分(13時開場)
・ジェンダー論講座オリエンテーション 15時35分から16時
【第2回】6月28日(土曜)
・講義、グループワーク 10時から12時
【第3回】7月5日(土曜)
・講義、グループワーク 10時から12時
講座プログラム
【第1回】男女共同参画週間 もりおか展2025
講演会&アフタートーク
・講演会「地方女性はなぜ生きづらい?~私たちが生きやすい地域社会とは」
講師:上野千鶴子さん(社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネ ットワーク(WAN)理事長)
WANのHPはコチラ
・ジェンダー論講座オリエンテーション
【第2回】「少年マンガにおけるジェンダーの表現~時代と共に変化するマンガの世界~」
講義・グループワーク
講師:西原麻里さん(跡見学園女子大学文学部現代文化表現学科准教授)
〈プロフィール〉
同志社大学大学院社会学研究科メディア学専攻博士後期課程退学、博士(メディア学)。専門はマンガ研究、メディア文化研究、ジェンダー・セクシュアリティ研究。
【第3回】「怪談とジェンダー~なぜ幽霊は女性が多い?~」
講義・グループワーク
講師:はらだ有彩さん(文筆家)
〈プロフィール〉
文筆家、イラストレーター。著書に『日本のヤバい女の子』シリーズ(柏書房/角川文庫)、『百女百様 ~街で見かけた女性たち』(内外出版社)、『女ともだち ガール・ミーツ・ガールから始まる物語』(大和書房)、『ダメじゃないんじゃないんじゃない』(KADOKAWA)、『「烈女」の一生』(小学館)。
ところ
【第1回】
講演会&アフタートーク:おでってホール(中ノ橋通1丁目1-10 プラザおでって3階)
オリエンテーション:おでって第1.2会議室(中ノ橋通1丁目1-10 プラザおでって3階)
【第2回・第3回】
もりおか女性センター 生活アトリエ(中ノ橋通1丁目1-10 プラザおでって5階)
対象
テーマに関心のある女性(全ての回に参加できる方優先)
定員
15名
費用等
無料
申し込み方法
5月20日(火曜)10時から、申込フォームまたは
電話(019-604-3303)にて先着順に受付
その他
専用の駐車場はありませんので、近隣の有料駐車場をご利用ください。
申し込み・問い合わせ
もりおか女性センター 電話:019-604-3303
主催
盛岡市、もりおか女性センター
