オススメ図書(2024年12月)
どうにもとまらない歌謡曲 七〇年代のジェンダー
【舌津智之//著 晶文社 2002年】
ウーマン・リブの時代でもあった70年代。歌謡曲もまた日本の音楽史のなかで劇的に変化した時期でした。
時代の空気に敏感に反応する流行歌には、理想の恋愛像や親子像、既成の「男らしさ、女らしさ」とそれに代わる新しい価値観が描きだされています。
歌謡曲は現在にいかなる遺産を遺したのか。阿久悠、松本隆、ピンク・レディー、桑田佳祐などの歌を読みときながら音楽史とジェンダーの変遷を掘りおこしています。