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オススメ図書2024年12月

オススメ図書(2024年12月)ようこそこどものけんりのほん【えがしらみちこ//絵 子どもの権利・きもちプロジェクト//文   白泉社   2023年】本書の中で紹介している「子どもの権利」は、国連総会で1989年に採択され、1990年に発効された「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」をもとにしています。「権利」というと、一見難しいイメージがありますが、子どもたちと子どもに関わる大人を守る大切なものです。えがしらみちこさんのあたたかいイラストがやさしく紹介してくれます。子どもの権利は大人の協力なしには実現しません。わたしたちの子どもへの関わりのひとつひとつが「子どもの権利」に繋がってい...
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オススメ図書2024年11月

オススメ図書(2024年11月)差別はたいてい悪意のない人がする 見えない排除に気づくための10章【キム・ジヘ//著 大月書店 2021年】「差別をされた」ととらえる人はいるのに、たいていの人は「自分が差別をした」とは言いません。  差別は、すべての人にとって不当なことであるにもかかわらず、なぜか「差別を受ける側」だけの問題のように扱われる。それは一体何故なのでしょうか。本書には、近年韓国で起こった出来事(女性、障がい者、セクシュアル・マイノリティ、移民に関すること)や論争などがおもな内容として盛り込まれています。無意識の偏見によっておこるさまざまな差別はどこからきているのか?自分は本当に「差...
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オススメ図書2024年11月

オススメ図書(2024年11月)ワークライフシナジー 生活と仕事の<相互作用>が変える企業社会【大沢真知子//著 岩波書店 2008年】ワークライフバランスとは、仕事も生活も充実させる生き方のこと。仕事と生活は本来切り離されるものではなく、双方の充実が両方に影響を与えるもの。両者の充実がともにシナジー(相互作用)をともなってどちらにもいい影響を与えるならば、どちらかを犠牲にしなければ他方が得られないということにはならないのです。とは言え、何が自分の人生にとって大切なのか、また、その大切なものはあきらかであっても、何を優先すべきなのか、それを選択するのは容易ではありません。筆者の経験などを交えな...
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オススメ図書2024年10月

オススメ図書(2024年10月)次代に残す100人の言葉 【財団法人 日本女子社会教育会//編集・発行 1996年】14歳の中学生から最高齢94歳の方まで、合計246名のそれぞれの体験や思いをつづったメッセージが寄せられ、その中から100名の言葉が紹介されています。「戦争・平和への思い」「女性の歩みについて」「さまざまな言葉」「財団法人日本女子社会教育への寄稿」として、まとめられています。発行は平成8年ですが、令和の今読み返しても、人々の願いは変わらないように感じます。日本は、あの頃思い描いた理想の姿に近づいているでしょうか…。新着図書はこちらオススメ図書はこちら
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オススメ図書2024年10月

オススメ図書(2024年10月)働く、働かない、働けば 【巳年キリン//著 三一書房 2017年】「働く」って何だろう?「仕事をする」「お金を稼ぐ」だけじゃない。「働く」は人間社会そのものを形作る大きなキーワードだと筆者は言います。 「仕事をしている時間は自分の時間じゃないような気がする」「働くってよいことだと思うけど、お金をもらえても、一度きりの人生を浪費されている感じがして」そんな風に感じる瞬間が誰しもあるかもしれません。 筆者である主人公が、様々な職種の人と出会い、それぞれが持つ悩みや感じたことが、漫画でわかりやすく描かれています。社会の中で生きること、働くことに迷ったとき、この本が何か...
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オススメ図書2024年9月

オススメ図書(2024年9月)北欧の幸せな社会のつくり方 10代からの政治と選挙 【あぶみ あさき//著 かもがわ出版 2020年】投票の1カ月ほど前から選挙の時期になると選挙小屋が建ち、コーヒーや文具が無料配布され、党員と政治についておしゃべりしたり、小学生が政治家にインタビューするなど、10代の政治参加が歓迎される北欧。150点以上のカラフルな写真とレポートからは、日常にあふれる自由で楽しい政治や、議論の中で認め合う市民、若者の声を聞こうと努力する大人たちの姿が見えてきます。一人ひとりの意見に価値があり、自分にもできることがあるということに気付かせてくれる1冊です。新着図書はこちらオススメ...
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オススメ図書2024年9月

オススメ図書(2024年9月)三淵嘉子の生涯~人生を羽ばたいた“トラママ”【佐賀千惠美//著 内外出版社 2024年】NHK朝の連続テレビ小説「虎に翼」の主人公のモデルとなった、三淵嘉子さんの生涯をまとめた本です。日本初の女性弁護士、女性裁判所長として、時代を切り開いてきた三淵さんの生涯を、現職の弁護士でもある著者の取材などをもとに書かれています。取材当時、ご存命だった三淵さんの身内の取材からは、ドラマでは描かれなかった三淵さんの本当の姿が見えてきます。ドラマの放映は9月までですが、ドラマをご覧になったことがない方にもおすすめです。もりおか女性センターでは、この他にも三淵嘉子さん関連図書の展示...
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オススメ図書2024年8月

オススメ図書(2024年8月)備えいらずの防災レシピ 「食」で実践 フェーズフリー【飯田和子//著 東京法令出版 2020年】「いつも」の食事を「もしも」の食事に!普段の食材で、災害などの非常時を乗り越えるためのレシピブックです!災害など非常時の「食」には、備蓄してあるインスタント食品や非常食で乗り切るというイメージがありますが、あえて平常時と非常時を区別せず食材を使いまわすことで、水が止まっても、電気が来なくても、工夫次第で料理を作ることができます。災害時においても、普段から食べている食事に近いものを食べられることで心のゆとりにつながり、頑張ろうと思えるのではないでしょうか。もりおか女性セン...
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オススメ図書2024年8月

オススメ図書(2024年8月)なぜ外国人女性は前髪を作らないのか【サンドラ・ヘフェリン//著  中央公論新社   2021年】 ヨーロッパと日本の両方で生活をしてきた著者が、その地の女性がどんな生き方をしているのか、どんな悩みを抱えているのか「現場」を見てきた中で、「その国特有の女性の立ち位置」のようなものも含めてそれまで意識してこなかった日本と海外の違いを綴った一冊。 「美的感覚」や「ムダ毛処理」、「配偶者との関係性」など日本女性からするとびっくりなことも。 海外に目を向け、多様な女性の生き方を知ることで、自分なりの優先順位を見つめなおすきっかけにしてみてはいかがでしょうか。新着図書はこちら...
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オススメ図書2024年7月

オススメ図書(2024年7月)ひとまず上出来【ジェーン・スー//著  文藝春秋   2021年】 コロナ禍を経て、働き方、暮らし方を模索してる様子や、強気に頑張る様子が楽しく読めるエッセイ。 加齢と共に感じる変化は時には悲しいこともあるけれど、大切なのは「人からどう見えるかではなく、自分がどう感じるか」であること。年を重ねる過程で考え方が変わってもいい。 日々の生活の中で感じる心のモヤモヤを言語化し、同じ悩みを抱えている人の背中を押してくれるような一冊です。新着図書はこちらオススメ図書はこちら