オススメ図書(2024年11月)
差別はたいてい悪意のない人がする 見えない排除に気づくための10章
【キム・ジヘ//著 大月書店 2021年】
「差別をされた」ととらえる人はいるのに、たいていの人は「自分が差別をした」とは言いません。 差別は、すべての人にとって不当なことであるにもかかわらず、なぜか「差別を受ける側」だけの問題のように扱われる。それは一体何故なのでしょうか。
本書には、近年韓国で起こった出来事(女性、障がい者、セクシュアル・マイノリティ、移民に関すること)や論争などがおもな内容として盛り込まれています。無意識の偏見によっておこるさまざまな差別はどこからきているのか?自分は本当に「差別」をしていないと言えるのか?それらを問うことは、自分自身の考え方や在り方についても考えることにつながるのではないでしょうか。
筆者の経験などを交えながら、ワークライフバランスについて深く考察されています。自分自身の生き方について見つめなおすことのできる一冊です。